東日本大震災復興工事の一つとして、大船渡市で施工中の岩手県「二級河川須崎川筋須崎川ほか水門設備工事」の「野々田水門」の据付工事が3月上旬無事完了しました。
発注者 : 岩手県
受注者 : (株)中央コーポレーション・(株)丸島アクアシステム復旧・復興建設工事共同企業体
野々田水門_概要
ゲート形式 : アルミ合金製プレートガーダ構造ローラゲート
純 径 間 : 5.0m
有 効 高 : 3.2m
水密方式 : 前面4方ゴム水密
開閉装置形式: 連動ラック式開閉装置(予備エンジン付き)
操作方式 : 機側及び遠方操作
扉体重量 : 約7.3t
平成29年明けてから埋設金物である戸当りの据付を行い、2月上旬には二次コンクリートの打設及び養生、下旬には扉体の据付作業を行いました。
据付手順
①100t吊クレーンで扉体を吊上げ、水門躯体の正面まで移動します。
②扉体を設置する位置の真上にある孔から、引込み用のチェーンを垂らし、扉体とつなげます。写真下方が扉体設置位置です。
③②でつないだチェーンを巻きながらクレーンをゆっくり下げ、扉体が垂直になるまで徐々に引き込んでいきます。
④チェーンで扉体を垂直に吊ることができたらクレーン吊りを一旦外し、続いてチェーンを通した孔からクレーンで吊り直し、河床まで下げます。
⑤扉体の設置完了後、ラック棒(写真中央、縦に2本伸びている部材)を取付け、扉体と開閉装置を連結し、試運転と調整を行い完了となります。
扉体を入れ込む開口部は非常にせまかったので、玉掛が不安定になったり、扉体に傷がつかないように慎重に作業を行いました。吊り込む際の安全対策についても工夫し、作業員の安全確保に努めました。無事に終えることが出来て、本当に良かったです。
まだ須崎川水門が残っており、引続き、安全最優先で進めて参ります。
(現場担当者:髙橋忍記)
以上