株式会社中央コーポレーション

橋梁・水門のトータルエンジニアリング

技術紹介

金属溶射の塗装工程省力化工法(SIC工法)

NETIS登録番号 TH-140010-VR

岩手県新技術等活用促進事業 登録番号 25-1

金属溶射の封孔処理と塗装にSICシーラーを用いた独自工法。完全封孔、ライフサイクルコスト低減、工期短縮、環境負荷の低減を実現

開発経緯

橋梁など鋼構造物の腐食による損失を守ることは、鋼道路橋の長寿命化を目指す上で重要な課題の 1 つといえる。耐候性鋼材、溶融亜鉛めっき、塗装、金属溶射など様々な防食法が採られているが、その中でも、金属溶射の封孔処理の疑問を解消し、耐久性、経済性等に優れた新しい工法の開発を行った。

従来工法では有機溶剤系塗料で封孔処理と塗装を行っているが、SIC工法では、無溶剤1液型無機系封孔剤を用いこれらの処理を行うことで、従来と比して、耐久性の向上、省工程、環境負荷の低減を期待することが出来る。

本工法は、500μm の溶射被膜の完璧な封孔ができ、同時に上塗塗装も可能なSICシーラーを用い、新規橋梁とともに既設橋梁の補修にも適用可能であることにより、既工法の改良版として、橋梁や土木鋼構造物の長期防食法として提案し、岩手県新技術等活用促進事業への登録から始まり、国土交通省 NETIS に登録された。

塩分除去洗浄による戻り錆び対策工法

NETIS登録番号 CB-220006-A

岩手県新技術等活用促進事業 登録番号 R2ー1

塩害を受ける鋼構造物に適用する洗浄工法

開発経緯

海岸地域や冬期に融雪剤を散布する地域では、鋼構造物の塩害が問題視されています。
塗装の塗替工事では、既設の鋼構造物の表面に付着した塩分量を50㎎/㎡以下にまで低減することが規定されています。
国内で多用されている乾式ブラストでは塩分量を50㎎/㎡以下にすることは難しく、有効な手段として乾式ブラストと水洗浄の併用があります。しかし、水により鋼表面に戻り錆が発生し、これを取るため、最後に仕上げの乾式ブラストを行うなど、工程の多さを課題として開発した工法です。

今回開発した気化水溶性防錆剤は、洗浄水に添加することにより、水洗浄後の戻り錆び(ターニング)を抑制出来、また、水分の揮発(気化)を促進しているので、次工程への引き渡しを早めることが出来ます。厚生労働省の通達により、鉛やPCB等を含有する有害塗膜の剥離等作業には、湿式作業が要求されていますが、これに適応する湿粒ブラスト工法(NETIS登録№ CB-190010-A)の水へ気化水溶性防錆剤を添加することにより、同様の効果を得ることが出来ます。

本工法は、2021年3月1日に岩手県新技術へ登録された「防錆洗浄剤を使用した構造物の塩分除去対応型洗浄工法」を発展させたもので、当社、(地独)岩手県工業技術センター、㈱HART、㈱TERUIの4者により共同開発しました。

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既存・新設の樋門樋管に設置(バランスウエイト付自由振動ゲート)

開発経緯

近年、操作員の高齢化や後継者不足等のため、出水時における樋門ゲートの迅速・確実な操作が困難となっています。

さらに、建設費・維持管理費の低減も大きな課題となっていることから、洪水時の人為的操作が不要かつ、ゲートとプレキャストボックスカルバートの一体化による工期短縮・コストダウンを図り、国土強靭化や豪雨災害対策に寄与することを目的として「ユニット式フラップゲート」を開発しました。

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